紀峰山の会   山行記録


             槍ヶ岳北鎌尾根ルート

 山行日 2019年9月14日(土)~16日(月)
 メンバー シリウス班(CL記:Tou、SL:Ka、会計:Tos)
 コースタイム 14日 6:10上高地BT→10:10槍沢ロッジ→12:55水俣乗越→15:05天上沢
    北鎌沢出合付近(テント泊)
15日 4:00天上沢→6:45北鎌コル→9:20独標→12:35北鎌平巻道→
    14:20槍ヶ岳山頂→15:00槍ヶ岳山荘→16:00殺生ヒュッテ (テント泊)
16日 6:00殺生ヒュッテ→13:50上高地BT→15:00平湯温泉→22:15和歌山

 コメント

憧れの北鎌尾根に5年越しで実現。上高地で槍沢ロッジ泊、東鎌尾根ルートの3人と別れ早立ち。大曲経由で水俣乗越までは通常ルート。ここからがバリエーションルートのはじまり。天上沢への600mの下りは思っていた以上に歩きづらいガレ場で落石を最小限に抑えるため、足のあらゆる部位の筋肉を酷使し転倒すること数度あり。テント場に着くころには疲労困憊。北鎌沢出合は連休の中日という事で約20張りのテントで通常ルートのテント場のようであった。(約50人ぐらいいたかも)

翌早朝4時発、早いパーティーは3時前くらいからスタートしており、前後の登山者で道迷いのリスクは軽減。北鎌沢出合から北鎌コルまでの600mの沢登り。数ヵ所、緊張する場所もあったが、ゆっくり落ち着いて登れば問題なし。2450m付近でルートが左右に分かれ迷うが、経験のある先導者に導かれ、北鎌コルに到着。10数人が休憩していた。ここから稜線歩きの始まり。踏み跡は明瞭で、時に分岐しているが、たどった先を眺めれば、ほぼ正規ルートを特定できる。ただ1カ所独標の巻道にたどるルートがわかりづらく数パーティと行ったり来たりで時間を費やした。巻道ルートのトラバース道も下から見れば危険そうに見えたが、実際には足元をよく見ればしっかりした足場がついており、落ち着いて歩けば難なく行ける。この独標巻道を過ぎ、稜線に戻ると真正面に槍ヶ岳の姿が現れる。かなり近く見えるが、そこへと続く稜線をたどると道のりは長い。何度となくピークを乗り越えると、槍の姿が少しづつ大きく見えてくる。数度の緊張するクライミング、頂上直下のチムニーなどがあるが、よく見ればしっかりしたホールドがいくつもあり、落ち着いてこなせば問題なし。ただ、手が滑ったらと思うと怖くかなり力が入ってしまう。結構スリリングであった。頂上が近づくと人の声が聞こえ始め祠の後ろから登頂。正規ルートは約3時間の渋滞で最後の梯子も順番待ち。ここで奇跡が起きた。上高地で別れた3人と感動の同時登頂。天気にも恵まれ最高の山行でした。

       
 上高地出発  槍見平からの槍穂先  水俣乗越から沢下り  北鎌沢からの沢登り
           
 天上沢からの槍ヶ岳  独標からの槍ヶ岳  独標からの前穂高  槍ヶ岳の奥に穂高連峰
          
 辿ってきた北鎌尾根  最後の登り  頂上に到着  合流の6人


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