山行日 平成24年10月5日(金)〜8日(月)
参加者 (CL)YT他8人(計9人)
行程 10月5日 和歌山(23:50)→
10月6日 平湯温泉着(05:00)→上高地(06:00)→横尾(09:45)
→涸沢(13:50)→レンタルテント泊→
10月7日 涸沢(07:00)→横尾(10:00)→上高地(13:50)→平湯(16:30)→
10月8日 和歌山(01:00)
10月6日06時にタクシーを下車した時、目に飛び込んで来たのは、上高地バスセンターに
集結した登山者による喧騒と大混雑で「今日は、本谷橋からは大渋滞になりそう」な予感を
抱いての出発でした。
案の定、横尾までのトイレは長蛇の列で、女性陣は用をたす事が出来ず我慢の行軍となり
ましたが、SLのチョチョイさんを除いて初めての涸沢の紅葉への期待から苦にならないよう
でした。
横尾大橋を渡る頃から、蟻の行列状態が始まり、勾配の変化するところで自然渋滞が発生
するようになり、本谷橋からは本格的な大渋滞となりました。前も後も視界には絶える事の
ない登山者の列が続き、少しは奥穂や北穂に吸収されるにしろ、これだけの人が涸沢にどの
ように消化吸収されていくのか、テント場と2件の小屋で吸収出来るのか、不思議な気持ち
になりました。
今回の計画は、涸沢の紅葉とカラフルに密集するテント村の光景を映像や書籍などで何度
も目にするうち、体験願望が募ってきていましたが、一つ布団に2〜3人の小屋泊の不快具合
が実行を妨げていました。しかしながら、昨年のいつだったか、時期は忘れましたが大先輩の
チョチョイさんから小屋泊の受付に出来る長蛇の列の様子やレンタルテントのレクチャーを
受け、レンタルテントならば問題解決とばかり、早速予約電話をヒュッテの東京事務所に入れ
るが、2月末迄は呼び出し音だけで応答がなく、3月になりやっと応答があり、レンタルテント
の予約は小屋で受付のため、今年の小屋開き日の4月28日以降との返答でした。例年の紅葉の
時期は、9月下旬から10月中旬と紹介されていますが、ネット検索で出来る限りの紅葉ピーク
日を収集し、10月の3連休と決定、6人用テント2幕を4月28日の小屋開きと同時に予約した
ものでした。
行程に戻りますが、小屋に近づくにつれ、登山道間近のナナカマドの色づきに歓声をあげ、
展望が開けるたびにカールを染める紅葉に歓声を繰り返し、14時前に涸沢ヒュッテに到着、
予約が早かったことで小屋に一番近いテントが割当てられていて、そこでしばしの休憩の
あと、ピークを迎えた涸沢の紅葉と好天候に感謝、感謝の時間を持ち、大いに癒されることが
できました。
心の満足のあとは、恒例のお腹の満足欲求に答える時間となりましたが、小屋に押し寄せ
る人の列が止む事がなく、ヒュッテのテラスも人、人、人であふれかえり、ビール一本の購
入も列の最後尾を探すのが難しいほどの長蛇で、テラスに空席を見つけるなど至難の技でした。
しかしながら、先客をどのようにして追い出したのか、席取り名人の女性群のおかげで9人分
の席がいつのまにか確保されていて、夕闇がせまるまで楽しい談笑の時間を持つ事が出来ました。
テント泊が初めてのメンバーが大半でしたが、レンタルテントは下にパネルが敷かれ、これ
もレンタルのマットとシュラフで快適さが保障されていて、夜になって降り出した雨も気にす
ることなく安眠できました。小屋では深夜もトイレに列が出来ており、布団に3人では横向き
に寝るしかなく、大変だったようです。
翌朝は、天気が回復していて、昨夜の雨は穂高の峰々に雪を積もらせたようで、雪と紅葉の
コントラストへの歓声で目覚め、熱いコーヒーで朝食の後、下山準備となりましたが、小屋の
トイレはすでに長蛇の列、女性陣は1時間弱ほどかかって用を済ませた様です。07時に下山開始
となりましたが、往きあいも心配していたほどでなく、快適な下山となりました。途中小休止し
ていた時、奇遇な事に我が紀峰のK氏が下山してくるではありませんか、昨日、テラスで談笑し
ていた時、YTさんが「K氏が来ている、小屋で見かけた」と話してくれましたが、K氏は確か今
頃は早月なんとかにいるはずと気にも留めていませんでした。そのK氏がご夫婦?で下山してく
るではありませんか、声をかけたかったのですがお忍びの場合もあり遠慮させていただきました。
このような楽しいやじきた下山となりましたが、上高地のバスセンターは連休を楽しむ観光客
と、下山者でタクシーにも長蛇の列、沢渡や平湯行きのバス待ちの列は、ビジターセンターを取
り囲み、列は梓川の堤防に伸び大混雑、我々が明神で予約した迎えのタクシーも2時間遅れで
到着、帰和が翌日になってしまいましたが、紅葉のピーク、好天気、大混雑の3点全て達成の
山行で大満足の結果となりました。
以上 U21 チョチョイのチョイでした。
紅葉の涸沢